「本当は何回目か分からないが便宜上2回目としよう」
「どういうことだい?」
「以前、テレビで録画したものを何回か見たが、今回はYouTubeの特別公開のものを見た」
「なるほど」
「実はYouTube動画を保存するソフトを使ってファイルにしてから見たんだ」
「なぜそんな回りくどいことをしたんだ?」
「だってすぐ見られるか分からないだろう?」
「でも見たんだろう? なぜ見たんだ?」
「いやー、夜に確認のつもりで再生を開始したら終わりまで見てしまったんだよ」
「えー」
「それだけ魅力があったと言うことだろう」
「どこが良かった?」
「全部いいよなあ。そうじゃなかったら最後まで見ていない」
「それはそれで一理あるな」
「ワケありの女達は三人ともいいよなあ」
「なるほど」
「でも今一つ気付いた。この感触って、アニメ版の悪魔くんの感触に近いんだ」
「それはどういう意味?」
「アニメ版の悪魔くんは、特撮版のメフィストは活躍せず、メフィスト2世が活躍する。メフィストの存在感は背景にある。しかし、アニメ版もとても良くできていて素晴らしい」
「活躍するのが別人でも、それでも肯定できる作品というところが似ているわけだね」